二胡関連ブログ



ピッチも大事だけど、リズムは大事。




譜読みの段階で、たとえ すっごくゆっくりでも




伴奏者がいなくっても



カラオケがなくっても、



まず



一定のテンポを決めて、リズムを感じて弾くことはとても大事だと思います。



だから



メトロノームを



使いましょう。



個人的に



デジタルのもので、拍子を0にできるものが好きです。


2拍子、3拍子、4拍子


それぞれの頭で「チーン」と音色が変わるのが個人的に好きではない。


音の高さや音量が調節できるものがいいですね。



長年愛用してるのは大音量でも鳴らせるKORGの電子タイプ




ただ、私が購入したときに比べて、2倍くらいの価格になっています。。。




まずは




スマホの無料アプリで十分かもね。






トリルのなかでも、長いトリルではなく、

ここで書きたいのはほんの一瞬、一音を加える時の打音について


ほんの一音、違う音を加えるだけで、

料理ならスパイスをふりかけたように、

白いご飯ならふりかけをかけるような味の変化を加えることができますね。

(食べることが大好きなので、このような表現になってしまいました)


ほんの一瞬、一音だけ、打音を入れる時、どんなイメージで弾きますか。

イメージって案外大事な気がするんです。


アクセントをつけるようにはっきり鳴らすこともあれば、

「あれ?今なんか入った」くらいの軽い感覚で入れることもある。


軽い感覚で入れる時、私は 


蝶々の羽が一瞬ぱたぱたっと閉じたり開いたりするような画像を

イメージして弾きます。


お試しください♪


二胡らしい滑音。

たとえビブラート が思うようにかけられなくても、

滑音ができたら、それだけでも二胡らしい音色に近くなります。


歌のように自然なポルタメントをかけるために大事なのは


弦をタップする指をリラックスさせる


こと。


最初はどうしても必要以上に力が入ってしまうので、

「力を抜く」ことを意識しましょう。


「きたきたきた〜」というプレッシャーや気合いがあると

うまくいきません。


「あ、できるできる♪」


くらいの軽い気持ちで試してみてはいかがでしょう。


この感覚はトリルにも有効です。



低い音から楽譜の指示のピッチに向かって滑音を入れていく場合、

半音くらい低い音から入れていくのがおすすめです。


それから案外見逃されがちなのは「速度」


早いと滑音が聞こえまえん。


滑音をかけるご自身が「滑音を聞きたい」と思ってややゆっくりめに

入れてみてはどうでしょう。





左手の使い方について、前のブログにも書きましたが、左手の前に

右手の使い方に問題がある場合があります。


左手が弦をぎゅーっと押さえてしまう場合、

確認したいこと。



右手は使えていますか。

右手で音を鳴らせていますか。


弓を使う長さが足りなかったり、弦に弓が密着する圧力が

少なすぎて、右手自体の「音の発生」ができていない場合、

左手で音を出そうとして、必要以上に左手に力が入ってしまうことが

あるように思います。


右手が使えての左手ですよね。



二胡を弾く際の左手のタップについて


二胡は内弦、外弦、日本の弦を同時にタップします。

運指のイメージは


指の付け根を意識して、指先の真ん中の1点で弦をタップする。


このタップについて人によって力加減は様々。


よくあるのが、ぎゅ〜〜っと弦を

しまうこと。

押さえ込むように弦をとらえてしまうと、音が響きません。

また、指をよく動かす曲の場合


「指が動かない」とよく言われるのですが、

指が動かないのではなく、強く弦を押さえてしまっているために

指が弦から離れるのが遅くなる。

だから弾けないのではないでしょうか。


弦の上に指を置いた時、「ポンポン」と軽く音がする程度で十分。

私自身はタップというより、「put(置く)」という感覚で置いています。


音色が響かない、指が動かないという場合、左手の使い方を確認してみたいですね。


チューナーを利用してピッチを確認する際に注意したいことがあります。


これはあくまで私自身の経験からですが



チューナーを利用することは「正しいピッチ」を確認しやすいメリットと同時に


「針ばかりに目が行ってしまう」


ため、


「正しい音を耳で(体で)覚えにくい」というデメリットがあります。



また「チューナーで常にピッチを確認できないと不安」な気持ちになるため、

チューナーに依存しやすくなります。



チューナー離れができるようになるためにも



日頃からメロディーを「声に出してうたう」ことをおすすめします。


チューナーを利用して二胡を弾く場合、

ある程度までは仕方ないのですが、正しい音が確認できた時、


実際に


「声に出してうたって覚える」


という作業をすることをおすすめします。


チューナーでピッチが合う確率が増えたら、合わない確率の高い音だけ

針を見て、正しい音が取れたときに、やはり


「声に出して覚える」


という作業を繰り返していくことで、正しいピッチが体に入りやすくなります。


教則本に模範演奏のCDなどがある場合、


「何度も聴くこと」


をおすすめします。



ある程度弾けるようになったら


「音源を流しながら一緒に弾いてみる」


のもおすすめです。


模範のテンポが速い場合は、テンポを変換できるボイスレコーダーなどに

取り込んで、自分が弾きやすいテンポにしても良いでしょう。



環境的に可能なら キーボード(今はスマホで簡易キーボードならダウンロードもで

きるのかな?)など、


「絶対にピッチが狂わないツール」で

「正しい音をすぐに聞ける環境をつくる」


ことができたら尚理想ですね。




チューナーを使ったチェック方法を記載したところで

各調の数字譜の音符(数字)とチューナーに表記される音名(ローマ字)の

関係にも触れておきます。

低い音も、高い音もローマ表記は同じです。


<D調の場合>



<G調の場合>


<F調の場合>



<C調の場合>

※C調は唯一、数字譜の音符と音名が一致する調です


<B♭調の場合>



<A調の場合>

特に二胡を習い始めてまもない生徒さんから

チューナーの使い方について質問、相談を受けることが結構あるので

こちらに書いてみることにしました。



二胡は鳴らした音が正しいかどうかを自分で判断しなければいけません。


最終的には自分の「耳」で瞬時に正しい音が判断できるようにしたいですが、

楽器の経験が少ない方や、二胡を習い始めてまもない方、

ピッチに自信がない時は自分の耳は本当に信用できるか、不安もありますよね。

そんな時、チューナーを使って判断する方法もあります。


初期は特に開放弦の音を合わせる(チューニングする)時にあると助かります。


今でこそ、チューナーはほとんど使いませんが、私も二胡を習い始めてしばらくの

間はチューナーを使ってピッチをチェックしていました。

(自分の耳が信用できなかったからです)


今回は実際に私が利用していた、直接二胡に装着できるクリップ式を紹介します。

♯や♭などの半音も判断できる、クリップ式のクロマティックチューナーです。

電源を入れたら裏面を


聞こえる音でピッチを判断する「MIC」か、

振動でピッチを判断する「PIEZO」のどちらかを選択します。

私は普段はPIEZOでやっていましたが、MICでも問題ないと思います。

次に、Hzを決めます。

「CALIB」という部分のボタンを押してHzを決めます。

私の場合はキーボードやピアノと合わせる機会が多いため、441〜442にしています。

※実際にご自宅や教室にキーボードがある場合、

照らし合わせてみると良いのではないでしょうか。


基本設定をしたら、こんな感じで二胡の竿にはさみます。

(クリップの中の丸い空間ではなく、クリップ部分を竿に挟みます)

装着したら


外弦からチューニングしてみます。

外弦は機械中央下の大きなローマ字が「A」になるように楽器を弾きながら合わせます。

ローマ字が「A」になっても機械に表示されるラインの位置を見て、ピッチが

本当に合っているかどうかを確認します。


これは低い場合


こちらは逆に高い場合




ピッチが正しく合っている場合、ローマ字真上に3本のラインが立ちます。

次に内弦も同じように合わせます。

正しい場合はこちら

低い場合

高い場合

チューニングが正しく合っていれば安心して弾くことができますね。



二胡を弾く時、「腕の力」だけで弾こうとしていませんか。

外弦を弾く時に「ガリガリ」というような音がしたり、

内弦もきついだけで苦しそうな音になったり。。。


二胡を学び始めたばかりの頃はなかなかうまくいかない場合が多いと思います。


内弦の時は、弓の毛をプッシュする中指と薬指だけの力で弾こうとすると、

肘から前の前腕のみに力が入ってしまうため、音は響きません。


開放弦の一音でも、発生する音は「音楽」であるということを

意識しましょう。


音を出す前に上半身をリラックスして、「おへそ」をしっかり意識することが基本です。

おへそを使って音を出していますか

二胡らしい響きを出したいと思ったら「おへそ」に意識を集中してみてください。


おへそと 音を出そうとしている弦と弓の毛がタッチしている部分が

一体となっている意識で呼吸をゆっくり送る(吐く)ように、

引く弓の開放弦を弾いてみてください。


その時、体は「中心から外側に開いていく」イメージです。


押は逆に開いた体が、背骨の中心に向かって集まっていく、

閉じていくようなイメージで。


二胡は良い歌をうたうのと同じです。

おへそを意識して音を出しましょう。

二胡の譜面は基本数字譜です。


ドレミファソラシドはおたまじゃくし(五線譜)ではなく


1234 567 と 数字を

ドレミファソラシ と 読みます。

もともと五線譜が苦手な方の人の方が数字譜になじみやすく、

ピアノやバイオリンなどの経験が長く、五線譜の譜面 に慣れている人や

絶対音感がある人は結構苦労します。



かくいう私も「五線譜」環境に長年身を置き、なんちゃって絶対音感があるため、

数字譜は今でも(一部の調は)苦手だったりします。


例えばD調の場合


1の音はD(おたまじゃくしのレ)。

G調の場合、1の音はG(ソ)。

F調の場合、1の音はF(ファ)。


主音をドと読む移動ドは、長年固定ドに慣れきった私にとっては

読んでいる音(階名)と鳴っている音(音名)が違うため、

理解しようと思っても、頭のなかでぐちゃぐちゃになったりしました。

これってもしかして外国語を話したり、訳したりする感覚にも似ているのでしょうか。。。


G調の初見なんかも音がとれなくて辛かった。

最初の数年は結構辛かったですね。。


五線譜が圧倒的に得意な方に 自分なりのアドバイスをするとしたら


1234567を番号ではなく、なるべく ドレミファソラシ と読むようにすること。

どうしても読めない場合でも、 「歌詞だと思って(それでもいいから)」

調の階名で読んだ方が良いと思います。


D調からG調、F調、B♭調、A調への移行時はちょっとつらいですね。


ただ


二胡の伝統的な古典曲は数字譜の譜面が多いですし、


数字譜だから理解できること。

数字譜だからこそ、譜面に書いてないことを学べる。


数字譜ならではのメリットがあります。


五線譜を見て演奏できる人が、もともと五線譜で書かれた曲をわざわざ

数字譜に書き換える必要はないと思いますが、

数字譜で書かれた曲は、数字譜のまま演奏してみるのが良いと思います。

(伴奏者やバンドなどの共演者がいる場合、五線譜やコード譜にする必要がありますが)


「すきまからもらえる ヒント」が数字譜の大きなメリットです。


同時に

移動度を学ぶことは、音楽を学ぶ上では後々絶対プラスになります。

一緒に頑張りましょう。


左手の構え方


すぐに、何番目の指が来ても弦の上に置けるように。

ビブラート や滑音が入れられるように。


1.千金の1センチあたりに楽器を「抱っこ」するように(これは私自身、

補足の説明としてお伝えしているイメージです)大きく腕を前に出す。

2.親指はリラックス

3.手の平が床面を向いていること

4.人差し指の第二関節が弦を超えていること


フォームは大事です。